【机上の空論】にどりやのメモ帳

世の中の現象や出来事は頭の中でも起きている。

黒人差別よりもひどい、老人差別の犯罪番組?

ガキの使いが黒人差別と言われていますが、もっとひどい放送があります。それは「フジテレビ老人火あぶり致死事件」と呼ばれた放送です。実際の放送は見ていないし、後にネットで炎上することになりましたがその時に知ることはなく、後になって何かのきっかけで知ることになりました。知らない人はこの放送があったという事を知って欲しいです。

 

ジャーナリストの中川一徳が記事を出してから知られるようになったこの事件を簡単に説明をします。火を付けてそこを老人に歩かせる、というものです。一応、その老人は認知症の疑いがあって、火を渡れると言ったのはこの老人自身でした。あまりにも火が強すぎるので失敗どころか大けがをして、その後重篤な状態に陥りましたが局は一切連絡を取りませんでした。この事について警察から調査を受けましたが、なんとフジテレビ側は撮影の存在そのものを否定しました。しかしその翌日には、存在を否定していた老人火渡りの映像を放送しました。この映像がどういう番組で使われたのかというと、出演者が貴族に扮して無表情を維持しようとするところに、映像を見せて笑わせようという番組で、その笑わせる映像として使われたのです。笑ってはいけないとそっくりの構造です。

 

今にも危機的状況に瀕しているというのに、一方スタジオではその原因となった火渡りの映像を見せて笑わそうというのです。内容があまりにもひどすぎて嘘ではないかと疑ってしまうような事件ですが、フジテレビ側はネットに上がった動画の削除に徹し(普通といえば普通だが)、この件に関してコメントをしていません。さらに、記事を出した中川一徳に対しては、法的措置を取っていません。しかし、少なくとも放送自体はある事だけは確かです。であればこの事件はあったのではないか、と推測するのは合理的だと思います。

 

黒人に扮して笑いを取るのは許されないと言うが、老人を殺害しながらそれを笑いにするのはもっと許されないはずです。ネットでは何をどう騒ごうが自由なのですが、メディアはなぜこの火あぶり事件を扱わなかったのか、不思議です。