【机上の空論】にどりやのメモ帳

世の中の現象や出来事は頭の中でも起きている。

前川前次官の朝鮮学校差別の指摘における矛盾

「生徒たちは日本社会で育ち、日本の文化になじむ普通の若者だ。北朝鮮を理想の国だなんて誰も思っていない」

 

取材を受けた前川が朝鮮学校の無償化を訴える中で主張した事です。まず、国民が飢えていてもミサイル開発に金を使い、そのミサイルを日本に向けるような国が理想の国ではないという事が日本国民の総意であるという事を否定する人はいないでしょう。一方、朝鮮学校では朝鮮の独裁体制を称賛するような教育をしているので、その教育を認めるのならば朝鮮人北朝鮮を理想の国だと思っている事になります。従って前川の主張は矛盾しています。むしろその北朝鮮への評価が日本人と朝鮮人とで決定的に違うところであり、無償化をしない明確な理由でもあります。

 

さらに「誰も思っていない」というのは否定の表現としては強力です。礼賛教育を受けた朝鮮人という人種に対してその愛国心を否定するというのは明確な侮辱ではないでしょうか。文字通りに受け取れば矛盾どころではなく、朝鮮人への人種侵害だと言ってもいいでしょう。


「理想の国とは思っていない」こう言って思想が日本人と同じであるかのように思わせ、無償化除外が差別である事の正当性を示したいのでしょう。しかし朝鮮人が言わない事を代弁者のように発言し日本人の同情を誘うこのやり方は卑怯だと思います。思想が共通だと言って無償化を求めるのならば、その思想の違いによって無償化を除外してもいいのかと問いたいところです。